アパート売却で評価額を決める要素
最終更新日 2021年3月8日
監修・著者 高野 春樹
不動産売却をする時には必ずその物件の価値、評価額を決めます。アパートの場合は、一戸建てと少し考え方が異なっており、年間の賃料を元にして価格を決めることになります。マンションも似たようなものですが、土地の価格、建物の築年数が新しい場合はその分の価格、賃貸からの収益を考慮してアパートの評価額が変わります。
アパートの部屋数が12部屋あって、1室4万円の家賃に設定していて、全てのお部屋が埋まっている場合は、一ヶ月48万円の賃料576万円がひとまずの価値として加味されます。これ以外にも周辺のアパートに比べて、そのまま継続して入居し続ける契約になっている人が多い場合、建物の設備で水回りが充実している場合、駐車場が併設されているなどのプラスになる項目があればその分価値は高くなります。
駐車場があったほうが高く売れる
アパートの評価額も、一戸建てと似た部分があり、土地の価格もアパートの売却価格に考慮できます。広い土地があって、その土地の評価額が高い場合にはその分の価格を加算できるので、収益物件としての売却がしやすくなります。駐車場スペース、車の台数、駐車環境などがしっかりしていればより魅力的です。駐車場以外にも駐輪場があればもっと魅力的です。
これは、入居者からすれば利便性が高いアパートとして認識されるため、入居率と入居期間が自然と長くなり、利益が確定されやすいというメリットがあります。これは利用者にも良いことですが、物件の価値としても当然高くなるため、評価額にその設備の有無を入れるのを忘れないようにしましょう。
宅配ボックスやセキュリティも大切
近年人気が高いAmazonや楽天などの商品を入れておいてくれる宅配ボックスと、ポストやお部屋の入り口、エントランスを保護するためのセキュリティが充実しているとアパートの価格が高くなる可能性があります。それぞれのお部屋にカメラ付きのインターホンをつけたり、宅配ボックスの中身が安全に保冷されるようにしたりするのも重要です。
子どもが多くいるアパートでは防音設備、安全装置がしっかり可動するエレベーターの導入などをするだけでも価格に大きな差が出ます。また、既に十分な設備が備わっている場合には、売却してしまうよりは宣伝や集客を工夫して家賃を高めに設定するなどして収益率をあげたり、管理費用、共益部分のLED化などで節約していくのもおすすめです。
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